第26回日本分子脳神経外科学会

会長挨拶

 
第26回日本分子脳神経外科学会

第26回日本分子脳神経外科学会
会長 篠山 隆司
神戸大学大学院医学研究科 外科系講座 脳神経外科学分野 教授

 
 

この度、第26回日本分子脳神経外科学会を、2026年(令和8年)7月31日(金)・8月1日(土)の期日で、アクリエ姫路(姫路市)において開催いたします。本学会は1999年、前身である「脳と免疫」研究会から発展的に日本分子脳神経外科研究会として設立され、翌年日本分子脳神経外科学会へと移行し、今回が26回目の開催となります。本学会は、脳神経外科疾患について、分子生物学などの基礎医学的視点から、診断・治療法の開発を促進することにより、脳神経外科医療・手術の向上を目的としております。近年、脳神経外科領域においても分子生物学的研究の進歩は目覚ましく、診断、治療に於いてそれらの理解が必要であり、新たな診断・治療を開発するうえでも、本学会の役割は大きいものと思われます。

第26回日本分子脳神経外科学会におきましては、テーマを「脳神経外科の未来を創る」とさせていただきました。これは将来の脳神経外科医療を変えるようなインパクトある研究が出てくることを期待して設定しました。大きな発見は、診断法・治療法をドラスティックに変えるほどインパクトがあります。分子標的治療薬や免疫チェックポイント阻害剤は、がん治療を大きく変えました。iPS細胞の発見は再生医療分野に革命をおこし、神経難病に治療の光が見えてきたものもあります。脳神経外科のあらゆる分野で、分子生物学的な最新の知見を持ち寄り、活発なディスカッションを重ねる事で、診断、治療の未来を探求できる会にしたいと考えております。また、公益財団法人がん研究会がん研究所 所長の広田亨先生や、神戸大学医学部生理学・細胞生物学講座・神経分化再生分野 教授の榎本秀樹先生等、基礎研究のトップランナーの先生方を招待演者として多数お呼びし、最新の研究のご講演を賜ることで、より深みのある会にしたいと考えています。また、学術企画運営委員の若い先生方からご提案していただいた魅力ある特別企画も準備しています。多くの先生方のご参会と姫路城を眺めながらの熱いデイスカッションを心よりお待ち申し上げます。

令和7年9月吉日